重力地獄の決闘

 マックが振り仰いだ時には、クルーガーは砂丘の頂上を乗り越え、窪地の中心にいるマックに、50センチブラスターの砲身を向けていた。

「この時を待ってたぞ、〈何でも屋〉!」

 ロックウェルは、ブラスターを照準位置と予測位置へ2連射した。

 マックは撃つ瞬間に射軸を予測して前方へ跳んでいた。

 クルーガーまで100メートルも無い。このチャンスを逃す訳にはいかなかった。

 今までのデータから、クルーガーの50センチブラスターは2連射すると次弾の発射に数秒のチャージが必要なのが判明していた。

 そして、マックはKV・320を構えて……