「なんか凄かったな、あの二人。」

片手にメニューを持ちながら、コーヒーを飲む姿はとてつもなくかっこよかった。

「だね。孝之くんの従兄弟?って何歳なの?」

「あぁ、高3だよ。どこで知り合ったんだろーな。」

てことは年上かぁー。

「どこだろうね、桃子から全然聞いてなかったから…。」




あ、そうだった。

最近、桃子はあたしばっかりに構ってて桃子の悩んでいることちゃんと聞いてあげれなかった。

悪いこと、しちゃったなぁ。

桃子が幸せになってくれてよかった。



桃子はあたしのために泣いてくれた。

あたしが本当の恋を見つけて、惚れっぽさが直って、そして今ここにいる。

なんだかんだ言っていつもそばに居たのは桃子だったなぁ。

今度ケーキでもおごってやるかぁ!

そう思ってストロベリーティーを飲み干した。