冬のための夢

「忠士、俺はある人と約束したんだ。必ず大学へ入るって、だから、昨日までの俺とは違うんだ。これからは、模試も受ける!」

「は、はー、それはいい!。今のお前の頭じゃ偏差値40は固いな!。その偏差値で一体何処受けるのかな?」

守は冷静に忠士を見て答えた。

「確かに俺はバカだ。何も分からない。だから勉強する。誰にも邪魔はされない」

「・・・、彼女でも出来たのか?」

「そんなんじゃないけどさ!」

守は、はにかみながら笑って言った。