忠士は、何故だか“怒り”を感じた。                 お前ごときが、ここにいちゃいけないんだ!!。

もちろん、そんなことは言えない。しかし、何か言わなければおさまりがつかなかった。

「守、お前何やってんだよ!」

「見りゃわかるだろ、勉強さ」

「だって、お前・・・」

「ここで話しちゃ人の迷惑だよ。外出ようぜ」

「あ、ああ・・・」

忠士は守に連れ出され、自習室を出た。