冬のための夢

「私も寂しかったのかも知れない。この街に一人で出てきて、それなりに気を使ってるんだけど・・・。疲れたのかな・・・。もう一年も経つけど・・・」

「ねえ、約束しない?」

守は話した。

「約束?」

女の子は“約束”と言う言葉を何度か繰り返した。