冬のための夢

女の子は目を閉じ、守の言葉を頭の中でゆっくりと整理し守に言った。

「でも、それって卑怯じゃない?」

守は何も答えなかった。

二人は話し声が聞こえる間隔を取りながら歩き出した。

守は左側に立って歩いている彼女に向かって言った。

「ねえ、どうして“万引き”なんてしたの?」