イスに座る。参考書を開く。スタンドのスイッチを入れる。

しかし、そこからどうしていいか守は分からなかった。

浪人二年目になるのだが彼は勉強の仕方が分からないのだ。

薦められた参考書を買いあさり
薦められた授業に出る。

ノートには英単語を20回必ず書いた。

漢字の書き取り張も何回も書いた。

歴史の年表も何回も書き記した。

しかし、成績は上がらなかった。

俺は机に座りやっている。でも何で・・・。
それは、俺がバカだから・・・。
笑い声さえ出そうだ。

そんなことを考えるとペンは止まる。

母のことを考える。