高校受験は、いわゆる一流校に合格した忠士だった。

しかし、その後は成績がのびなかった。

学年で中より上だったのが卒業間際では下から10番位になっていた。その内3人は不登校で学校に殆ど来ない奴らだった。

その順位でもこの高校では日大位は余裕だったのに、忠士は無理をして難関校ばかり受けた。
     
今の成績で日大だって危ないかも知れない・・・。
       
でも、俺は守と違ってちゃんと勝負してるんだ。間違った所を全部、憶えればいいんだ!。

頭ではわかっている。

しかし・・・、

「俺はお前とは違うんだ!!」

忠士は、ゲーセンの中で声を張り上げてしまった。一度やったら何度やったって同じだ!!

「俺はお前らとは違うんだ!!」

忠士は再びそう叫ぶと手に持っていた判定結果の紙をクシャクシャにして破り捨てた。