「バカは気楽でいい・・・」

忠士はゲーセンのゲーム機に座り呟いた。

いつものゲームをしようと財布から百円玉を取り出す。しかし、模試の結果をもう一度見ずにはいられなかった。

財布を取り出し百円玉を戻す。

そして、カバンから模試の結果が書かれた紙を出した。

何回見ても書かれた文字は変わるはずがなかった。

『慶應大学・商学部、合格判定25%以下。
志望校変更を望まれる』

明らかに、現役の頃よりも成績は落ちていた。