新入生勧誘の頃に、一人で教室にいた時に声をかけてきたスーツの男だった。あの日以来見なかったのに・・・。

きっとまた、何処かからか電波が流れてきて、充電もうまくいき動き出したのだろう。


今日はジーンズにダンガリーシャツといった普通に見える格好であった。

雪子の事を覚えているか、忘れているか?、構わず声をかける男。
    
「僕は、人々に幸せと魂の健康を与えるサークルの者なんですけれども・・・」

あの時と全く同じ口調だった。

本当にロボットだ。