忠士は、部屋に入ると自分の不甲斐なさに頭を抱えた。

机に向かう。今日こそは勉強しなければ・・・。 
去年も今年もインフルエンザにかかり、体調不良になって受験を失敗したなんて嘘だ。

自分の力の無さを認めたくないからみんなにそう言っているのだ。

団地の奴らにも

「俺はお前らとは違うんだ」

「いつも上を見てるんだ」

「どうせ分からないだろう!!」

高校受験に成功しこんな事も言ってたっけ・・・。


それが今は・・・。