「一日三時間のプログラムで三ヶ月位かな」
   
俺もバカだがこいつも本当は相当のバカだ・・・、守はそう思ったが口にはしなかった。
        
前のホームに目をやる。そこには、守と同じ位の女子大生風の女の子が立っていた。
一見地味目な彼女。でも守にとっては何故か心をひかれた。自分の左に立って歩いている風景が心に浮かんだ。

多分好きなんだろう。

きっかけがあれば、話せるんじゃないか?

手を握れるんじゃないか?

自分と同じ問題を抱えているんじゃないか?と。
   
妄想は膨らんで爆発寸前だ。