何度となく、私を宗教系のアブナイサークルに誘おうとした男。

挙げ句の果てに、私に向かい、自分と同じ臭いがする、とまで言いはなった奴。あいつの言葉で、私は、地獄に落とされた。                     その男が、初秋の夕日に照らされ立っていた。

また、自分と同じ臭いの女の子に声をかけているのだろうか?。

雪子は怯んだ。

声をかけられる事すら、不愉快だ。遠回りにはなるが、裏門から帰ろうか?、いろんな考えが頭をかけめぐったが、雪子は一つの結論に達した。