小悪魔な君に天使のキスを


「ぁ、沙夜、部屋片付けないの?」

小首を傾げてたずねる神崎 司。

「ぁあ、、そぅだね。今から片付ける!」

私は部屋のダンボール箱を開けた。

ぁ、、そぅだ。まず本棚組み立てなきゃ。

そう思ってパーツを出す。

「沙夜、本棚作るの??」

「ぅん。まずは本棚作んないと、本が片付けられなぃし。」

「さすが特待生の沙夜ちゃん♪お勉強熱心ですなぁ♪」

「神崎 司も特待生でしょ」

「ね、その神崎 司って呼び方、どーにかなんなぃゎけ?」

「別にぃいじゃん。」

「司って呼んでほしーなぁ♪」

「却下。」

「なんでッ!?司って呼ばないと本棚作ってぁげなぁい!!」

「別に作んなくてぃいし」

「もぅ!沙夜の意地っ張り!」

「どこがょ!」

そう言った瞬間、神崎 司が私を抱き寄せた。

「なっ、、なにすんのょ!!」

「沙夜が悪い子だからでしょ?」

不敵に笑う司。

むかつくッ!!

てゅーか心臓に悪いって!!

「離してょっ!」

「ぅーん、、沙夜が“司”って呼ぶならぃーょ?」

ぅーん、、って!

絶対初めからそれが目的だろが!!

ぁーもぅ、どうしょう、、

背中に神崎 司の体温を感じる

髪に吐息がかかる。

心臓が破裂するッッ!!


「つっ、、司!離して!」

言った。

私は確かに言った。

なのに司はまだ離してくれない。

「ちょっと!!話違うじゃん!!」

「、、沙夜ぁったかい、、」

はぁー!?

何言ってんのこの子!!

私は湯たんぽか!?

なんか今にも寝そうなんですけどっ!!

でもそのおかげで司の腕が緩んだ。

とんっ

私は司を離した。

「ぇ、、何。マジ寝、、?」

私にどうしろと。

まさかこいつと同じ部屋で寝るなんてヤダし。

ぅーん、、

「ぁ、そうだ。私が司の部屋に行けばぃいんだ。」