★沙夜side





はぁっはぁっ、、、

ただでさぇ鈍いぁたしが、全速力で走れば当然息が切れる。

それでも、今はそんなこと気にしていられなかった。

焦っていた。

司の寂しげな顔はぁたしのせぃ?

メイの涙はぁたしのせぃだったの?


聞かなきゃいけない。

そう思って、男子寮の優くんの部屋まで来た。


―ガチャ

「ぁれ、沙夜ちゃん?」

優くんの意地悪な笑顔に、自分がここに来たのは間違いではなかったと直感した。


「、、どぅぃうことょ」

「はぁ?なーにがーぁ?」

「ふざけなぃでょ、、、司に何を言ったの?ぁたしに何したの?」

すると優くんは不敵に微笑んで、言った。


「、、色々?」

全く悪びれた様子が無い優くんに、さすがにカチンと来た。



「最低、、っ」

―バチンっ!

「ぃってぇ、、」

思いっきりはたいてゃった。

最低。

最低最低最低っっ!!!

「冗談じゃなぃゎょっ、、、

ぁんたなんか大っ嫌い!!!」


乱暴にドアをしめてその場を去った。


司、、

メイ、、


全部、ぁたしのせぃだ、、、


ごめん

ごめんごめんごめんっ、、、



メイは背中押してくれたのに。

司と向き合おうって、決心したのに。





「全部、、ぶち壊しょ、、、」




―雨が降り始めていた。


体を打つ冷たい雨に震えながら

一人声をあげて泣いた。