怖くなった。

足が震えてふりほどこうにも力が入らない。

ぁたしは何も抵抗できなくなって、目の前の男達に連れていかれるのも時間の問題。

そんな時、

「何してんの?」

後ろから声がした。

振り向きたいけど、うまく動けない。


「ぁあ?」

ぁたしの腕をつかんでいる1人がすごい目で後ろの人を睨んでいる。


―助けて


ただそう思っていた


「離せよ」

「ぁあ?てめぇ何者だ、、?」

「黙れ、3秒以内に消えろ」

「調子のってんじゃねぇぞガキぃ!!」


―それからのことは全てスローモーションに見えた。


まず男の1人が救世主になぐりかかって。

でも 後ろから聞こえてくるのはいたって冷静なカウントダウンの声。

―3

・・・・

―2

・・・・

―1

パシッ

何かを受けとめるような音。


それが男の拳なのだと理解するのに数秒かかった。

「さょうなら。」

と一言声がして

バキッ

って骨が折れる音が3回して

いつのまにかぁたしの腕は解放されていた。


「大丈夫?」

うつむいていた顔をあげると

優しくほほえむ救世主がいた。