沙夜チャン。

目の前のこの子は、司のもの。

だから、俺は手を出しちゃいけない。

、、今まで、

ずっと

『優等生』を演じてきた

ただ人に認めてもらいたくて

翔と同じように

愛してもらいたくて

『優等生』になることで

それが叶うなら

自分を押さえ付けてでも

その枠に納まろうとしてきた

けど

なんでだろう

何か今日は

「止まんねーよ」

『優等生』になったあの日から

一度も越えたことのなかった枠。

今日、俺は

司の彼女の沙夜に

キスを落として

それを越えてしまった。