真っ暗な闇に包まれた部屋。
黒いドレスに身をつつんだ一人の女が水晶を見つめていた。見ているのは愛朱の心。

「あなたの恨み、代行します、ねえ。いいじゃないの。」

「呪里さん、また誰かの心を覗いているんですか?」
呪里と呼ばれた女が振り返ると少年がいた。これといった特徴はない。

「ああ。・・・・えっと、名前、なんだったかしら??」

「ひどっ!!」

「適当に弟子でいいわね。」

黒猫が鳴いた。


「あら、お店を回転しなきゃ。ふふ。どんな恨みがやってくるのかしら。」