『あなたの恨み、代行します。』
自分の部屋のベットの上で愛朱はふと、こんな台詞作ってみる。
・・・ばっかみたい。
そう思い、ついさっき作った自分の台詞、無かった事にする。
そうよ。私、こんな事考えるようなメルヘンな子じゃないし、自分で考えたアホらしい事をノートにいちいち書くようなバカでもない。

でも、だけど。
『あなたの恨み、代行します。』と
そういう何かしらの店や、人が居て欲しい、あるいはあってほしいかと問われれば
「いいえ。そんな店や、人はいりません。」とは言えないかも知れない。
そう思うと、だんだん自分に失望してきたので、今考えたこと、全て忘れようと思い、
好きな音楽をヘッドホンで流し、自分の部屋の明かりを消してベットにもぐった。