「ん?ってことは今東くん……だっけ。と二人きり?」


そうなんですだから海さんが来てくれてちょっと助かったんです!!とは言えないけど、

「はい」
と苦笑まじりに言った。


「邪魔してごめんね……」

「大丈夫です!!」

というかむしろ邪魔して下さい。と内心思う私。
あのドキドキには耐えられないよッ



「じゃあ、また機会があったら話そうね」


「はいっ」


それだけ言って海さんは外に行ってしまった。
海さん戻ってきてよーっ!!

静かに部屋に戻ると、東が不機嫌そうな顔をしていた。


「誰」

「誰って……、近所の人?」


何で疑問系で返すんだ私……!! 軽くパニック状態だよ!


「近所の人ね。海さんとか聞こえたけど?」


聞いてたのか東……。
いつもより声のトーンが低いから、なんだか東じゃないようにも見えた。