「僕、みずかにしか興味ないし。言ったでしょ?みずかのこと好きって」



「もう、海さん恥ずかしいです……」



ハタから見れば、バカップルである。

実際違うんだけど……。



「じゃあ、ここ周辺よく知らないから案内してもらっていい?」


「はーい!喜んで」


そう言うと海さんは手を差し伸べてくる。


「え……?」



「お手をどうぞ、お嬢様。なんてな」



「海さん……!!」



恥ずかしい……、どうして海さんこういうことが出来るの。


「僕こういうキャラじゃないよ、行こう。みずか」


「はい!」


手をつなぎながら歩く私達。