「女クラ…ですか?」



職員室で男は言った。



「あのクラスは…まぁ、個性的な子が多くてね。飽きないと思うよ(笑)」


「はぁ…」



その男はため息を吐くように返事をした。



「産休の山田先生が戻ってくるまでよろしく頼むよ。山本先生。」


トン!!


その男の肩を叩いたのは教頭だった。



その男の名前は山本善弘。


善弘は必死に、そして冷静に今の状況を分析した。
善(どうやら俺は3年生の女子クラスの臨時担任を任されたらしい。今年大学を卒業したばっかりの俺が………)