愛なんて知らない Ⅰ











「あぁ、ほらこれでいか?」






私は頷いた







(細工してある・・・・

いいや、こんな細工どうにでもなる)







私は細工を解いてから私と燐のデータを消した








(今までにこの家のデータをハッキングした

人はあまりいないだろう)







もう、私と燐の誕生日も年齢も性別もなにもかもが消えた







「バイバイ」




誰にも聞えない小さい声でそう言った