私から手を離してままは走っていった 「別に殺してもよかったのに」 私は小さい声でそう言った その夜事件は起こった 「ねぇ愛美」 ままが初めて私の名前を呼んでくれた 「なに?」 「普通じゃないわよね」 「私にはこれが普通だよ」