愛なんて知らない Ⅰ










「じゃあ学校って何?」








慎は少し悲しそうな顔をすると








「同じ歳の奴らが勉強しに行く所だ」








「そうなんだ」








「学校行きたいか?」








「どっちでもいい」








「そうか」





慎は私の頭に手を置きながら言った