愛なんて知らない Ⅰ










その後も頭を優しく撫でた





少しずつ泣きやんで来た






「ありがとう、もう大丈夫」




百合香はいつも通り優しく笑って言う





だから私も微笑む







「行くぞ」





慎が言うと私達はお金を払い外に出た






「慎」




「ん?」





「お金・・・・」



私はお金は大事だと龍が言っていたのを思い出した