そんなこんなで、陸斗の………坂上家につく。 昨日と全く、変わらない光景なはずなのに、曇って見えるのはなぜだろう。 海斗に支えられながらも二階に上がる。 「ほら、今日はこっち」 私が無意識に陸斗の部屋に行こうとしていたのを止めるように手をギュッと握られる。 「ごめ…ッ…」 「ん、大丈夫」 何が? そう思ったけれども、敢えて聞かなかった。