走ることができなくなった。 薫先輩と付き合っていたころの 陸斗を 私のただの嫉妬で 走ることができなくさせた。 陸上で日本一の陸斗を 走れなくさせた。 その罪は到底重い。 元々、幼なじみの私たちは 親同士が決めた『結婚』 という形でこの件を 終わらせることができた。 後から聞いた話、陸斗は 私が前から好きだったらしく そして、私が海斗を好きだと 思い込んでいたらしく・・ 今思えば、本当に私は海斗が 好きだったんだろうけど・・ その時の私は馬鹿で…