恋signal♪


───………


部屋に入ると、私が昔来ていた頃とは随分、変わっている。

あれから何年、
絶っているんだろう?



幼なじみとして関わってきたけども……陸斗と付き合ってからは、全く海斗の部屋に入っていなかった。


それでも変わらないものはあるわけで……。
写真たてに飾ってある、私と海斗の写真や、小さい頃に亡くなった海斗のお母さんの写真。


相変わらず、男とは思えないほど綺麗に片付いている部屋。


赤ちゃんの頃、海外に住んでいたことがある海斗は耳に穴が開いているため、私が海斗の誕生日のたびにあげているピアスのコレクション。


確かに私が部屋に来なくなってから、少しだけ増えてはいる。


「ど?落ち着いた?」


私が部屋を見渡していると、笑顔の海斗がベッドの上で横になりながら私を見ていた。