「でた、毎日恒例のお休み電話!」 そう、一緒にいる時間が減ってから皐は毎日寝る直前に電話をくれる。くだらない話しをする。たったの10分だけど、今のあたしには必要不可欠。 「クリスマスとかは?デートすんの?」 「わかんない。でも多分塾だと思う」 無理、て言われるのが寂しくてクリスマスの予定を聞けないでいる。 「えー!流石にクリスマスくらいはデートでしょ!」 「だよねえ」 私もそう思う。 決して皐に言うことはできないけど。