その男の背中は、責任と重圧を一身に背負い、そのせいで少し、前に傾いているように見えた。

緊張のせいか手に汗をかいているらしく、青色のハンカチで何度も拭っていた。

時折、背番号2の男が近づき、背番号18の耳元で何かささやくと、もとの場所に戻った。
背番号18の男を、励ましているようにも見えた。

ほどなく、背番号2の男は、姿を現さなくなった。