司side



女の子に呼び出され、
俺は屋上へ行った。



――――美和の手を離して



そして
数分くらい経ったくらいに


「工藤くん、好きなの」



「うん」



「だから付き合って?」



「ごめん、無理」



俺は女の子の言ったことに
即答する。


答えなんて考えなくても
もう出てたから。



俺には

美和という

大切な人がいるから




すると女の子は
さっきまで涙目だったのに
性格が変わったように
キリッとした
表情へと変わった。