嘘から始まる恋




保健医に処置された彼が保健室から出てきた。



「…捻挫?」


「骨折」


ニコッと微笑む。


目が笑ってなくて怖いです…。



「ごめんなさい!!私のせいで怪我させちゃって…」


思いっ切り頭を下げて謝る。



「だったらさ〜」


「は、はい!」


というか近い…。



ジリジリと近づいて来る彼から逃げるように、後ろに下がっていく。


トンッと下げた足が壁にあたった。