「成瀬くん、足痛い?」


「不便なことがあったら言ってね」


成瀬くん、成瀬くんと普段話せない違うクラスの女子達がベタベタとくっつき、猫なで声で話しかけている。



成瀬くん、猫かぶりのコって嫌いなのに…。


ていうか、ちょっとくっつきすぎじゃない?



「王子、モテモテだね」


女子集団に呆れながらも、羨ましそうに呟く純ちゃん。


「あ、あぁ…そうだね」


笑顔で応えている成瀬くんから視線を外した。



なんでだろ…。



すごくモヤモヤする。