嘘から始まる恋




「…顔、真っ赤」


唇を離し意地悪な笑みを浮かべた。


私は深呼吸をして心を落ち着かせる。



「成瀬くんのバカ」


「遅れるお前が悪い」


この一週間で何度、成瀬くんとキスしただろう。



嫌なのに、私の心臓はドキドキしてしまう。



どうして…?



「食わねぇの?」


気付いたら成瀬くんはコンビニのおにぎりを食べていた。