そこに写ってたのは純ちゃんの彼氏…と。



「王子だよ」


凄いでしょ?と自慢げに見せてくる。



「友達なんだって」


へぇ〜…友達。


私は言いなりだよ。



「格好いいよね〜。まぁ裕也が一番だけど」


へへっと笑って携帯を眺め続ける。


なんだよ、ただの惚気かよ。



「王子って彼女いるのかな?」


「さぁ?」


純ちゃんには彼氏がいるじゃん。



「王子に愛されるなんて羨ましいよね〜。あんだけ他人に優しいんだよ!彼女にはもっと優しいんだろうね」


いいよね〜と妄想し始める。