嘘から始まる恋




試験終了後、高校近くのファミレスで友達と待ち合わせしていた。



「どうだった?」


「楽勝」


賢い俊也はレベルの高い高校を受け、悠希は地元の高校を受けた。



「瞬は?」


「俺もまぁまぁ、かな?」


俺の受けた高校も賢いレベルに入る方で、俺からしたら楽勝だった。



「それより可愛いやつ見つけたんだよ」


思い出しただけで顔が緩んでしまう。



「なにニヤけてんだよ」


引き気味な悠希に言葉を続けようとすると、隣の席から声が聞こえてきた。