「そんなに驚くことないだろ…」 呆れたように私を見る。 でもちょっと顔が照れてる? 「…ごめん、びっくりして」 「失礼なやつだな…」 成瀬くんってよく分からない。 なんで初めてのキスを私にさせたの? 「お前、明日から昼休みに今日の空き教室に来い」 「へっ?」 突然、話が変わっている。 「間抜けな声出すなよ…」 「どうして?」 「俺の言いなりだろ?」 そうだけど…。 その不適な笑みがゾワッとする。 「返事は?」 「…はい」 私はヤバイ人に怪我を負わせたみたいです。