嘘から始まる恋




高校受験の日、試験会場で座った俺の隣の席に、すげぇ緊張したコが座ってた。


緊張し過ぎだろ…と机に肘をついてそのコを見ていた。



「なぁ、そんな緊張しなくてもどうにかなるって」


「…えっ?」


突然話し掛けた俺にビクッと反応して、こっちに視線を向けた。



「あんたもうちょっとリラックスしろよ」


「そ、そだね…」


ははっと笑う顔がひきつっていて、こっちが笑顔になってしまった。


なに、こいつ…スゲー可愛いんだけど。



「大丈夫。受かるって」


そんな自信俺にもなかったけど、どうにか励ましたかった。



「…うん。ありがとう」


ニコッて笑う笑顔は可愛くて、俺は何故だかドキドキしてしまった。