嘘から始まる恋




だからといって場所を変えるわけではなく、そのまま公園で話し続ける。



「理子に足のこととか、賭けてたことがバレたみたいでさ」


「でお前は何て言ったんだよ?」


「骨折してなかったし、賭けてた…って」


「はぁ?お前、正直に言ったのかよ!?」


バカじゃねぇの…と呆れ返る悠希。



「本当のことなんだし仕方ねぇだろ」


ムスッとすると悠希に殴られた。



「痛ってぇな!」


「何で本当のこと言わねぇんだよ!?」


殴んなよな…と悠希を軽く睨みながら返事する。



「本当のことなんか言えるかよ!"何、信じていいか分かんない"って言われたんだぞ?」


そんな奴の何を信じてくれんだよ。