嘘から始まる恋




「瞬!」


「呼ばなくても分かってるよ」


公園に着くと既に悠希がベンチに座って待っていた。



「まぁ座れ」


パンパンと自分の隣を叩き座るように促され、とりあえず腰掛ける。



「いや〜でも、そうか。理子ちゃんに振られたか」


う〜ん…と一人唸り始める悠希。


何でお前が唸んだよ…。



「つーか寒くね?」


「……いい加減にしろよ」


どんだけマイペースなんだよ。



「お前が公園って言ったんだろ」


「公園しか思いつかなかったんだよ!」


逆ギレ気味な悠希に溜め息が出る。


何なんだよ、コイツ。