「なぁ、なんでずっと無視してんの?」 怖い形相と冷たい言い方の成瀬くん。 あれから一週間、どう接していいか分からずに私は成瀬くんを避けていた。 でも昼休み、成瀬くんに捕まりいつもの空き教室へと連れて来られた。 「聞いてる?」 私が逃げれないように壁に追い込む。 冷たい視線が怖くて、視線が合わせられない。 「俺、何かした?」 「………」 「何か言えって」 切れ気味の口調にビクッとする。