嘘から始まる恋




「瞬ももうすぐ来ると思うよ」


「うん…、バイバイ」


裕也くんと純ちゃんと別れ、一人教室で成瀬くんを待つ。



日が暮れるの早くなったな〜と思いながら窓の外を見つめる。



成瀬くん、遅いなー…。


眠くなってきた…とウトウトし始める。



「理子、ごめん!待たせた」


走って教室に入ってきた成瀬くんの声で、パチッと目が覚めた。



「…眠い」


「なんだよ、それ」


呆れたように近寄って、前の席に座った。