嘘から始まる恋




「どう思う?素直に行くって行ったらいいだけじゃんねぇ!」


放課後、純ちゃんに成瀬くんの愚痴を零しながら、お菓子をパクパク食べる。



「…理子、あんたが悪い」


「なんでぇ!?」


「相手は王子なんだよ!?キス出来るなんて羨ましいことなんだよ!キスせがまれたらキスしなさい!」


ビシッと人差し指を私の目の前に立てる。


そんなの他人事だから言えるんだよ…。



「返事は?」


「……はい」


純ちゃんには勝てない。


納得出来ないままお菓子を食べてると、裕也くんが純ちゃんを迎えに来た。