「その変わりさ」 「…うん」 松葉杖をつきながら、近づいてくる。 気付けば昨日と同じ状況で、逃げ場がないぐらい追い詰められていた。 「成瀬くん、近い…」 手で成瀬くんとの距離をとろうとする。 「キスしてよ」 ………………はっ? なんですと? キス? 誰が誰に…。