「俺の彼女になってくれる?」 ……彼女? 「フリ、じゃなくて?」 腕の中からパッと顔出して見上げると、フッと小さく笑った。 「フリじゃなくて、本当の彼女」 「……いいの?」 「俺は理子がいいんだけど?」 ニヤッと意地悪な笑みを浮かべる成瀬くんに、私は目に涙を浮かべながらコクンと頷いた。 私、成瀬くんと両想いになれたんだ…。