あたしはいつでも良い彼女でいようって思ってた。
津の隣にいて恥ずかしくないように、津が自慢して話せる彼女でいるように、って。

だから、嫉妬だって津には言わないで我慢してきた。でもさ…?
人間にはやっぱり限界があるじゃん?

「もっ…無理…」
「泣くなよ…」


これ以上、見てるの辛くてやだよ…。
辛すぎだよ…?

「ごめんな…ごめん」

そんなあたしを優しく抱きしめてくれる津がやっぱり大好きだなって思った。

「津…ごめんね…」
「藍が謝んなよ」

あたしの涙を拭き取る暖かい手。