[津 side]


男子の試合は周りから見たら良い勝負、かもしれなかったけど俺からしたら本当に焦っていた。
時間もギリギリで俺に周ってきたボール。
これを外せば勝ちは俺達にはない。
そんなとき、藍の声が聞こえてきて、藍が応援してくれてるって思ったら入れなきゃって気持ちが強くなった。

「キスして…?」

帰り道に公園で藍と話しているとき、藍にそんなことを言うと顔を真っ赤にしながら一瞬触れるだけのキスをした。