「藍?」
「ん?」
キスをしたあとはずっと津に抱きしめられたままで。
「お前…よくこの場で恥ずかしいとか思わないよな」
「え?」
「周り見てみ」
一旦津から離れ、周りを見ると
「わ…」
そうだった、
ここは学校の帰り道。
そこを通る人達があたしと津をジロジロ見てくる。
恥ずかしい!
やっちゃった!
津の方をチラッと見ると
「言わなきゃ良かった…」
なんて言ってるし。
「津、帰ろ?」
「おぉ」
「じゃぁね?」
「は、送っていくに決まってんだろ?」
え、だって逆方向のはずじゃ…
「ばか。送らせろつーの」
「うん…」
その後は手を繋いで、家の近くまで送って行ってもらった。
この日は6月3日。
あたしと津の大切な記念日だった。

