俺だけのお姫様


『どうしようか‥‥』
『どうしよう‥‥』

小さい脳みそで考えている間に、とうとう犬が動き出した。
のっそりと起き上がって、重い体を引きずるようにほうきに近づく。

『だ、だめぇ!それ、僕のだもん!返せよー!』

言ってることは立派な癖に、その表情は泣く寸前だった。

声に反応するように、犬が俺を見つめる。
そしてほうきの柄をくわえて、俺に近づいてきた。

『ぎゃー!来るなー!!』